Rustlica城澤 ありさ
ビルや東京の風景は自身の幼少時代の郷愁であり、追憶である。過去は完成された時間であり、思い出は絶対的な安全が保証されている記憶であるとすれば、人がそこにすがりつく事は本能であり、また、束の間許される癒しの場ではないだろうか。私はそんな現実逃避とも思える記憶の時間、音、色、形象に強く惹かれた。郷愁を伴う感情はこれからも表象を変えながら様々な場面で「あなたは誰なのか」と、私たちに語りかけてくるだろう。
S120号(1940×1940) アクリル絵具